2016年4月3日日曜日

子供の叫び:いじめ

「いじめ」この事が
急に増えたかのように見えますが、
以前から水面下でうごめいていて、
表面に出ていないだけだったのです。

教育現場では「いじめは無い」と言いますが、
果たしてどうでしょう?
いじめ又はそれに近いものは
本当に無いのでしょうか?
たぶんもっと一杯あると思います。


私は、この仕事の関係で
よくPTAから依頼を受け、
講演会に行きます。
学校の方に行けば、
はじめに校長室で校長先生と話をしています。
ある学校で
「うちの学校では、いじめなどありません。
みんな生徒同士が思いやり思って仲良く過ごしています。」と
自慢されていました。
しかしすでにPTAの役員の方から、
いじめがあることを知らされていました。
だってその為の講演会でしたから。
現実に蓋をして、ばれたくないのですね。

自殺が起きてからでは、遅いのです。
子供たちはいっぱい「こころの叫び」を訴えています。
その信号を受け止めなければならないのは
私たち大人です。
ちょっとした仕草、おしゃべり、
などに隠されています。
「私の苦しい気持ちを分かって欲しい。」と。

家や学校でのおしゃべりが減ってきた、
食欲が落ちてきた、
何か元気が無い、
親に話しかけようとして辞めてしまう、
など、ほんの小さな信号です。

子供たちも気づいて欲しい、
助けて欲しい、
思っているのに親が気づいてくれないならば、
とても寂しい、悲しい思いをします。
その上、
家のお金を抜いた、
服を破かれた、
怪我をさせられた等、
エスカレートされた信号が出ているのに
気づいてくれなければ、
もう誰を頼ればいいのでしょうか!

自殺は、自らを殺す事により「自罰」をします。
そして同時に加害者を「他罰」します。
そして「こころの叫び」を
分かってくれなかった大人たちをも「他罰」します。

こんな悲しい事件が繰り返されないように、
しっかり子供たちを受け止める事をしましょう。
また、いじめた側の子供たちも、
良心があれば苦しんでいるはずです。
その子達の心も救わねばなりません。
もうこれ以上犠牲者を出さないためにも。
臭いものに蓋をするのではなく、
しっかり事実を見つめ、
子供たちの一番ベストの答えを導いていくのが、

大人の役目です。

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